2025/10/16
2025年10月10日に、日本透析医学会は「外来維持血液透析患者におけるインフルエンザおよび新型コロナウイルス感染症の現況」アンケート結果を発表しました。この報告を見ると、令和 6 年 10 月より令和 7 年 3 月までの間で、コロナウイルスに感染した75歳以上の透析患者では、20.3%が入院を要し、3.2%が死亡しています。インフルエンザでは、10.6%が入院を要し、2.9%が死亡しています。
若くて健康な人にとって、インフルエンザとコロナウイルス感染症は、どちらもそれほど重篤ではない感染症という印象をお持ちのことだと思います。しかし、ご高齢であったり、病気を抱えておられる方には、未だにこれらの感染症は命を奪う可能性が低くない病気だというのが現実です。
ワクチンで予防できる病気(Vaccine Preventable Diseases)という考え方が提唱され、予防できる病気を予防して、健康と生存を勝ち取るための取り組みが世界中で行われています。当院でも、できるだけ幅広くこれらのワクチンを活用して、それによって残念な結果を引き起こさないようにと、取り組んでいます。
今、日本では多くのワクチン接種にかなりな自己負担が必要です。お金を払ってまで、痛い思いをして、熱を出す可能性もあるワクチンを接種することはない、と考えている方もおられるでしょうが、いろいろあっても、ワクチンは医学の進歩の象徴的存在であり、想像もできない程の数の人命を救ってきたのです。病気になってから治療することも大切ですが、病気にならないように、なっても軽くすむように免疫をつけることは、もっと大切だとわたしたちは考えます。
このような考え方を「予防医学」といいますが、医学の進歩を享受して健康を守るという考え方に基づいた最先端のHealth Careを是非、緑野クリニックと一緒にお受けください。