2026/01/20
子どもの風邪の症状
くしゃみや鼻水、鼻づまり、咳、のどの痛み、痰などの風邪の症状は、感染したウイルスなどの異物を体外に排出するための防衛反応として現れます。また、風邪は発熱や頭痛、倦怠感、食欲減退などの症状を併発することもあります。特に生後3か月未満の子どもは、大人に比べて抵抗力が弱いため、38℃以上の発熱が見られた場合には早急に医療機関を受診してください。一方、生後3か月以上の子どもでは、高熱を出していても元気な場合は、特に問題はありません。ただし、発熱と同時に熱性けいれんを起こしている場合には、5分以上症状が治まらない場合に救急受診するようにしましょう。
子どもの風邪の原因
風邪の原因の80〜90%はコロナウイルスやインフルエンザウイルスを含めたウイルス感染症で、残りは細菌やマイコプラズマなどによる感染症となります。風邪の原因となるウイルスは、インフルエンザやコロナウイルスを含めて200種類以上あると言われており、ウイルスによっては一般的な風邪の症状に加えて、結膜炎や下痢、嘔吐、皮疹などを引き起こすこともあります。一度感染したウイルスに対しては抗体ができますが、他のウイルスに感染すると再び風邪を発症します。大人は、過去に多くのウイルス感染経験があるために風邪への抵抗力が高いですが、子どもはウイルス感染の経験が浅いために風邪を引きやすい傾向があります。したがって、子どもが何度も風邪を引くのは、体内に様々なウイルスに対する抗体を獲得し、免疫力を高めるための過程とも言えます。とはいっても、症状が出るとつらいものですし、稀に重症化することもありますので、予防できる病気は、ワクチン接種や手洗いなどで、しっかり予防するのが良いでしょう。
子どもの風邪の治療
風邪の主な原因はウイルスであることが多いため、ウイルスに対する特別な治療を行う必要性が少なく、治療は症状を抑えるための対症療法が中心となります。一般的な風邪薬には発熱や鼻・咳症状を抑えるものが多いですが、発熱やくしゃみ、咳などの症状は体内のウイルスを排出するための防衛反応であるため、あまり抑え過ぎない方が良いとも言われています。また、発熱時に鼻水を止めるために、第1世代抗ヒスタミン剤という種類の薬を飲ませると、けいれんを起こす頻度が高まるという報告もあり、注意が必要です。アセトアミノフェンは一時的に熱を下げ、頭痛や体の痛みを鎮めてくれる作用がありますので、うまく利用して水分を取らせるなどしてあげると良いでしょう。ただし、4時間程度で効果が切れますので、その後再度発熱します。熱性けいれんを起こしやすいお子様の場合は注意が必要です。
自分で鼻をかむことが難しい年頃の子どもが風邪を引いて鼻水を出していたら、こまめに拭き取るようにしましょう。放置すると、肌が荒れてしまうのみならず、副鼻腔炎や中耳炎を併発する場合もあります。鼻が詰まって苦しそうな場合には家庭用吸引器を使用すると良いでしょう。
咳が酷くて苦しそうな場合は、部屋の湿度を確認し、40パーセント以上に加湿してあげると楽になります。鼻水が原因で咳が出ることも多いので、可能なら適宜吸引してあげましょう。また、背中をさすってあげることも意外と効果的です。
子どもが風邪をひいた時の対応
安静にして過ごす
風邪のつらい症状を改善するためには、暖かくしてゆっくり過ごすことが大切です。免疫力が高まり、風邪のウイルスをしっかり排除できるようになります。発熱がなく元気な場合は、無理に休ませる必要はありませんが、外出したり激しい運動をしたりして体を冷やすと、免疫力が低下して風邪が悪化する恐れもあるため、注意しましょう。
こまめに水分補給をする
風邪を引いて発熱すると大量の汗をかくため、こまめに水分補給を行って脱水症状を防ぎましょう。水分の取り方には特に制約はありませんが、柑橘系のジュースや炭酸飲料はのどを刺激して咳症状を助長してしまうため、避けるようにしましょう。
食欲がないときは無理に食べさせない
風邪を引くと胃腸の機能が低下して一時的に食欲が減退しますが、十分な水分補給を行っていれば食べたくないときに無理に食べさせる必要はありません。食事のタイミングは、子どもが食べたがる時間に適宜合わせるようにしましょう。ただし、お菓子やラーメンなどの脂質を多く含むものや、さつまいもやかぼちゃなど食物繊維を多く含むものは胃腸の負担を増大させるため、避けるようにしましょう。