2026/10/19
健診で肝機能・尿酸値が高いと言われたら|坂東市の内科での検査と治療【緑野クリニック】
健診の結果票で「要再検査」の理由が肝機能や尿酸値だったとき、多くの方がそのまま引き出しにしまってしまいます。
痛くもかゆくもなく、日常生活に支障がないからです。
けれども、肝臓は症状が出にくい臓器で、尿酸値の高さは痛風の発作や腎臓への負担として何年か後に表に出てきます。
緑野クリニックは坂東市にある内科・小児科・透析科併設のクリニックで、健診結果のフォローから生活習慣病の管理までを内科で担い、完全無予約制で結果票をお持ちいただければそのままご相談いただけます。
本記事では、肝機能の検査値が示すもの、脂肪肝と生活習慣、尿酸値が高いときのリスク、生活の工夫、再検査の流れ、当院での健診フォロー、よくあるご質問までをまとめました。

肝機能の検査値(AST・ALT・γ-GTP)が示すもの
健診の「肝機能」の項目には、主にAST(GOT)・ALT(GPT)・γ-GTPの3つが並びます。
いずれも肝臓の細胞や胆道に含まれる酵素で、肝臓の細胞が傷つくと血液中に漏れ出して数値が上がります(厚生労働省 e-ヘルスネット)。
| 項目 | 主に反映するもの | 高くなりやすい状況 |
|---|---|---|
| AST(GOT) | 肝臓のほか、心臓や筋肉にも含まれる酵素 | 肝臓の障害、激しい運動の後など |
| ALT(GPT) | 主に肝臓に含まれる酵素 | 脂肪肝、肝炎など肝臓そのものの障害 |
| γ-GTP | 肝臓や胆道の酵素 | 飲酒、脂肪肝、胆道の異常 |
肝機能の数値が高くなる主な原因は、脂肪肝、アルコール、B型・C型などのウイルス性肝炎、そして薬の影響です。
とくにγ-GTPは飲酒の影響を受けやすく、ALTは脂肪肝で上がりやすい傾向があります。
どの原因かによって対応が異なるため、再検査では数値の組み合わせや飲酒量・体重・服用薬・過去の肝炎検査の有無などをあわせて確認します。
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるとおり、かなり進行するまで自覚症状が出ません。
健診の数値は、症状が出る前に肝臓の状態を知る数少ない手がかりです。
一度の結果だけで判断せず、前年までの結果と並べて「上がり続けているのか」「今回だけなのか」を見ることも、原因を考えるうえで役に立ちます。
薬やサプリメントが原因で肝機能の数値が上がることもあります。
病院で処方された薬だけでなく、市販薬・漢方薬・健康食品も含めて、飲んでいるものはすべて医師にお伝えください。
脂肪肝と生活習慣
肝機能異常の原因として近年増えているのが脂肪肝です。
脂肪肝には、飲酒によるものと、お酒をほとんど飲まない人に起こるものがあり、後者は肥満・糖尿病・脂質異常症と深く関わっています。
脂肪肝は放置すると肝臓の炎症や線維化に進むことがある一方、体重を減らすことで数値の改善が見込まれます。
改善の程度には個人差がありますが、食事の量と内容の見直し、間食や甘い飲み物を減らすこと、歩く時間を増やすことが基本です。
脂質異常症を指摘されている方は、脂肪肝と共通する原因を持っていることが多く、あわせて管理することで効率よく改善に取り組めます。
脂質の管理については脂質異常症(高脂血症)の治療で解説しています。
脂肪肝の改善に向けた食事の見直しは、次のような点から始めます。
- 夕食の量を控えめにし、遅い時間の食事を避ける
- 菓子類・甘い飲み物・果物のとりすぎを見直す
- 主食を減らしすぎず、野菜・海藻・きのこを先に食べる
- 揚げ物や脂身の多い肉の頻度を下げる
飲酒によるものであれば、まず飲酒量を減らすことが対応の中心です。
休肝日を設ける、1回の量を決める、といった具体的な目標を診察時に一緒に決めていきます。
数ヶ月後に再び採血をして数値の変化を確認すると、取り組みの効果が目に見えるため続けやすくなります。
尿酸値が高いと言われたら
尿酸は、プリン体という物質が体内で分解されてできる老廃物です。
日本痛風・尿酸核酸学会の「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」では、血清尿酸値が7.0mg/dLを超える状態を高尿酸血症と定義しています。
男性に多く、健診で指摘される機会の多い項目のひとつです。
尿酸値が高い状態が続くと、次のような問題につながることがあります。
- 痛風発作:関節に尿酸の結晶がたまり、足の親指の付け根などが突然赤く腫れて激しく痛む
- 尿路結石:尿酸の結石ができ、強い腰や脇腹の痛みを起こす
- 腎臓への負担:尿酸が腎臓にたまり、腎機能の低下に関わることがある
痛風発作は、夜間から明け方にかけて突然始まることが多く、足の親指の付け根が赤く腫れて、靴が履けないほどの痛みになります。
発作は数日から1〜2週間で自然に治まりますが、尿酸値が高いままだと繰り返し起こり、次第に関節を傷めていきます。
「一度治まったから大丈夫」ではなく、発作を経験した時点で尿酸値の管理を始めることが再発を防ぐ要点です。
また、高尿酸血症は高血圧・糖尿病・脂質異常症と併存しやすく、これらが重なると心臓や血管の病気のリスクが上がります。
「尿酸だけ高い」と思っていても、生活習慣病全体のサインとして受け止めることが重要です。
腎臓との関係については慢性腎臓病(CKD)の早期発見と進行抑制でも解説しています。
尿酸値を下げる生活の工夫
尿酸値の管理は、食事・飲酒・体重・水分の4つが柱です。
- プリン体の多い食品を控えめに:レバーなどの内臓、白子、干物、魚卵、煮干しやだしの濃い料理などは量を意識する
- アルコールを減らす:ビールに限らず、アルコールそのものが尿酸値を上げる。種類を変えるより総量を減らす
- 甘い飲み物を控える:果糖を多く含む清涼飲料水は尿酸値を上げやすい
- 水分をしっかりとる:尿酸は尿から排出されるため、水やお茶をこまめに飲む
- 体重を管理する:肥満は尿酸値を上げる。急激な減量や激しい運動は一時的に尿酸値を上げることがあるため、無理のないペースで
年末年始は飲酒・ごちそう・運動不足が重なり、尿酸値も肝機能も悪化しやすい時期です。
健診で指摘を受けた年は、この時期の過ごし方をあらかじめ決めておくと、春の健診で結果が変わります。
再検査でわかること・治療の考え方
健診の数値は、検査当日の体調・食事・飲酒・運動の影響を受けます。
再検査では、まず落ち着いた条件で採血し直し、数値が持続的に高いのか、一時的なものだったのかを確認します。
当院では採血から結果説明まで当院で対応しています。
肝機能については、数値の組み合わせや経過から、脂肪肝・飲酒・薬・ウイルス性肝炎などの原因を絞り込みます。
必要に応じて追加の検査や、専門医療機関へのご紹介を医師が判断します。
尿酸値については、数値の高さだけでなく、痛風発作の経験の有無、尿路結石の有無、腎機能、高血圧などの合併症をあわせて評価します。
生活の見直しで改善が見込める段階なのか、薬による治療を検討する段階なのかは、これらを総合して医師が判断します。
薬を使う場合も、生活改善を続けることが前提です。
薬を始めた後も、定期的に採血をして尿酸値や肝機能の変化を確認しながら、量や種類を調整していきます。
肝機能・尿酸とあわせて血糖(HbA1c)を指摘されている方は少なくありません。
血糖の再検査の考え方は健診でHbA1cが高いと言われたらでまとめています。
当院での健診フォロー
当院では、健診で指摘を受けた方の再検査から、その後の経過観察・生活習慣病の管理までを内科で担っています※1。
結果票をお持ちいただければ、指摘された項目に沿って、必要な検査と今後の見通しをご説明します。
再検査全般の流れは健診で再検査と言われたら(坂東市の内科で受ける検査と治療の流れ)で解説しています。
肝機能や尿酸の異常は、高血圧・糖尿病・脂質異常症と根を同じくすることが多いため、当院ではこれらをまとめて管理します。
糖尿病の管理については坂東市の糖尿病治療でご確認いただけます。
また、尿酸や生活習慣病が腎臓に影響した場合に備え、透析科を併設する当院では腎機能の変化を長期的にフォローする体制を整えています。
再検査の流れ
- 診療時間内に、健診の結果票をお持ちのうえ直接お越しください
- 問診で、指摘された項目・飲酒量・体重の変化・服用中の薬・過去の健診結果を伺います
- 必要に応じて採血を行います
- 結果が出た時点で、原因の見立てと今後の方針(経過観察・生活改善・治療)をご説明します
- その後は数ヶ月ごとに数値の変化を確認しながら、一緒に取り組みを続けます
当院は完全無予約制で、平均待ち時間は15分程度です。
診療時間は月・火・水・金が9:00〜12:00と15:00〜18:00、木・土が9:00〜12:00で、日曜は休診(祝日は通常診療)です。
坂東インターチェンジから車で5分、県道20号線沿線で、駐車場があります。
よくあるご質問
Q1. 自覚症状がなくても受診したほうがよいですか?
肝臓の障害も高尿酸血症も、症状が出る頃には進行していることがあります。
症状がないうちに原因を確認し、生活の見直しを始めることが、将来の病気を防ぐ近道です。
再検査は採血が中心で、体への負担は健診と変わりません。
Q2. お酒をやめれば数値は下がりますか?
飲酒が原因の場合は、飲酒量を減らすことで改善が見込まれます。
ただし、脂肪肝やウイルス性肝炎など、飲酒以外の原因が隠れていることもあるため、自己判断で終わらせず再検査で確認しておく必要があります。
Q3. 尿酸値が高いだけで薬が必要ですか?
数値の高さ、痛風発作や結石の経験、腎機能、合併症の有無をあわせて医師が判断します。
生活の見直しで改善が見込める段階では、まず生活改善から始めることが基本です。
Q4. 再検査には何を持っていけばよいですか?
健診の結果票、マイナンバーカード、お薬手帳(お持ちの方)をお持ちください。
過去の健診結果があれば、数値の推移が分かるため診断の助けになります。
Q5. 健診の基準値と病院の基準値が違うのはなぜですか?
基準値は検査機関や検査方法によって幅があります。
当院では、数値そのものだけでなく、年齢・体格・生活習慣・他の検査値との組み合わせをふまえて総合的に判断します。
まとめ
健診で指摘された肝機能や尿酸値の異常は、自覚症状がなくても体からの重要なサインです。
肝機能はAST・ALT・γ-GTPの組み合わせから原因を絞り込み、尿酸値は7.0mg/dLを超えると高尿酸血症として痛風や腎臓への影響に備える必要があります。
当院は結果票をお持ちいただければ予約なしで相談でき、採血から結果説明、その後の生活習慣病の管理まで内科で対応します※1。
「要再検査」の結果票を引き出しにしまう前に、お気軽にお越しください(0297-30-3311)。
※1 出典:緑野クリニック公式サイト「診療内容」ページ(https://midorino.com/details/)。
監修・免責
監修:緑野クリニック 院長 土谷良樹
東京大学医学部卒業後、地域の中核的な医療機関で24年にわたって、地域とともに診療。
本記事は、厚生労働省 e-ヘルスネット(肝機能検査・脂肪肝に関する公開情報)、日本痛風・尿酸核酸学会「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」、および緑野クリニック公式サイト(midorino.com/details/)の公開情報を参考に作成しています。
本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断・治療・助言に代わるものではありません。気になる症状や治療方針については、必ず医師の診察をお受けください。
記載内容は2026年10月時点の情報です。