透析を受けながらのQOL(生活の質)は、...

2026/07/31

透析を受けながらの食事と生活|当院の腎臓・透析サポート体制【緑野クリニック】

目次

透析を受けながらのQOL(生活の質)は、食事・水分・服薬・通院・運動の日々の積み重ねで決まります。
緑野クリニックは坂東市にある内科・小児科・透析科併設のクリニックで、外来HD患者76人(後期高齢者比率51%)、Kt/V 1.2以上の達成率90%※1という体制のもと、無料送迎・栄養指導・運動療法を含む包括的なサポートで透析生活を支えています。塩分や水分の現実的な範囲、家族と同じ食卓での工夫、仕事や旅行との両立──こうした日々の判断を、医師・看護師と相談しながら整えていただけます。
本記事では、透析と日常生活の基本、食事のポイント、当院の栄養指導と運動療法、送迎サービス、メンタルケア、よくあるご質問までをまとめました。

透析を受けながらの食事と生活・当院のサポート体制のイメージ

透析と日常生活の基本

透析療法は、機能が低下した腎臓の代わりに体内の老廃物と余分な水分を除去する治療です。
週3回、1回約4時間の血液透析、または在宅で行う腹膜透析という選択肢があります。
当院では血液透析・腹膜透析の両方に対応しています。

注意したいのは、透析を受けることで「腎機能が完全に肩代わりされるわけではない」という点です。
透析の合間にも体内では老廃物や水分・電解質が蓄積するため、食事・水分・服薬の自己管理が長期のQOLに直結します。
「制限」と聞くと窮屈に感じられるかもしれませんが、ポイントを押さえることで日常生活の自由度を保ちながら透析を続けることができます。

透析患者の食事のポイント

塩分管理

1日の塩分摂取量は6g未満を目安とします(日本透析医学会・日本腎臓学会推奨)。
塩分の摂りすぎは、浮腫(むくみ)・高血圧・心臓への負担を増やす要因になります。
家族と同じ食事をしていても、味付けを薄めにする、汁物を控えめにするといった工夫で管理しやすくなります。
減塩調味料・香辛料・酸味の活用も有効です。

水分管理

透析を受ける方は、ドライウェイト(透析後の基準体重)に近づけるよう、水分摂取量を管理する必要があります。
透析間で増える体重(中1日で2〜3%以内、中2日で5%以内が目安)を超えないよう、1日の水分量をコントロールします。

味噌汁・スープ・果物・氷など「水分」と意識しないものにも水分が含まれています。
喉が渇いたときの工夫(うがい・氷を口に含む・酸味のあるものなど)を組み合わせることで、無理なく管理できます。

カリウム制限

高カリウム血症は不整脈などのリスクとなるため、カリウム摂取の調整が必要です。
カリウムが多く含まれる食材としては、生野菜・果物・芋類・豆類などがあります。

ただし、すべて食べてはいけないわけではなく、調理法(茹でこぼす・水にさらす)でカリウム量を減らせます。
完全に避けるよりも、適量を守って楽しむほうが食生活の継続性につながります。

リン制限

リンは骨・血管・心臓への影響に関わる電解質で、透析患者では蓄積しやすくなります。
乳製品・加工食品(ハム・ソーセージ・インスタント食品)・小魚などにリンが多く含まれます。
リン吸着薬を併用することで、ある程度の食事の幅を保ちながら管理できます。

タンパク質

透析を受ける方は、透析療法導入前(尿毒症期)とは異なり、ある程度のタンパク質摂取が必要となります。
透析で失われるアミノ酸やタンパク質を補うため、肉・魚・卵・大豆製品などから質の良いタンパク質を適量摂取することが推奨されます。

食事の具体的な内容や量は、患者さんの体格・透析量・血液検査結果によって個別に調整するため、診察時にご相談ください。

当院の栄養指導と運動療法

栄養指導

当院では、透析を受けながらの食事相談に対応しています※1
食事制限の基本ルールから、季節のイベント(年末年始・お盆など)での工夫まで、医師・看護師が個別にご案内します。
「日々の食事をどう組み立てれば」というご相談は、定期通院時にお気軽にお声がけください。

運動療法

透析の合間や透析中の運動は、体力・筋力の維持・心血管系の健康・気分転換に有効とされています。
当院では運動療法を実施しており※1、患者さんの状態に応じた運動の取り入れ方をご案内します。
長く透析を続けるうえで「動ける身体」を保つことは、QOL向上の重要な要素です。

緑野クリニックの透析中の運動療法のイメージ

当院の送迎サービスとアクセス

当院では、ご自宅近くまでお迎えにあがる無料の送迎サービスを提供しています※1
週3回の通院は、特に高齢の方やご家族の送迎が難しい方にとって大きな負担です。
送迎サービスをご活用いただくことで、通院のハードルを下げ、家族の負担軽減にもつながります。

当院の所在地は坂東市沓掛西村2526-1で、坂東インターチェンジから車で5分、県道20号線沿線という立地です。
駐車場もあります。
送迎エリアの詳細は、当院までお問い合わせください。

透析を続けるためのメンタルケアと家族のサポート

透析は週3回・年単位で続く治療のため、心理的な負担を感じる方も少なくありません。
「ずっと続けなければいけない」「食事制限がつらい」「家族に迷惑をかけている気がする」といった気持ちは自然なことです。

当院では、透析中も診察時も患者さんからのお話を伺うことを大切にしています。
ご家族の理解と協力も、長期にわたる透析を続けるうえで重要な支えとなります。
家族の方も気になる点があればぜひご相談ください。

慢性腎臓病から透析へ進む段階のご相談は慢性腎臓病(CKD)の早期発見と進行抑制慢性腎臓病から透析へ|坂東市の透析科で備えるもご参照ください。

よくあるご質問

Q1. 食事制限がつらいです。

「すべて避ける」より「適量を守って楽しむ」方向性のほうが続けやすいです。
調理法の工夫、減塩調味料の活用、家族と同じ食卓で味付けを変える工夫など、現実的な提案をお伝えします。

Q2. 旅行に行きたい。

透析を続けながら旅行に行く方もいらっしゃいます。
旅行先での透析(臨時透析)の手配は事前準備が必要なため、早めにご相談ください。

Q3. 仕事を続けられますか?

仕事と透析の両立は、勤務形態と透析の時間帯の組み合わせによって可能です。
当院の午前(月水金・火木土)・午後(月水金)の枠を活用される方が多くいらっしゃいます。
職場との相談も含めて、医師にお話しください。

Q4. 透析中の運動は安全ですか?

当院では透析中・透析間の運動療法を実施しています。
状態に応じた運動の種類・強度を医師が判断するため、無理なく続けられます。

Q5. 家族で食事をどう組み立てればよいですか?

家族全員が「制限食」にする必要はありません。
基本のメニューは家族で共有し、患者さんの分だけ味付けや量を調整する工夫が現実的です。
具体的なご相談は診察時にお声がけください。

まとめ

透析は長く続く治療ですが、食事・運動・通院・メンタルの面で適切なサポートを受けることで、生活の質を保ちながら続けることが可能です。
当院は栄養指導・運動療法・無料送迎を含む包括的なサポート体制で、患者さんとご家族の透析生活をお支えします。
Kt/V 1.2以上の達成率90%※1という客観指標を維持しながら、安定した透析を提供しています。
お問い合わせは当院までお電話ください(0297-30-3311)。

※1 出典:緑野クリニック公式サイト「血液透析・腹膜透析」ページ(https://midorino.com/dialysis/)。透析実績の数値(外来HD患者数・後期高齢者比率・Kt/V 1.2以上の達成率など)は、日本透析医会の自主機能評価指標に基づく当院公開データです。


監修・免責

監修:緑野クリニック 院長 土谷良樹
東京大学医学部卒業後、地域の中核的な医療機関で24年にわたって、地域とともに診療。

本記事は、日本透析医学会・日本腎臓学会の推奨基準、日本透析医会の自主機能評価指標(当院公開データ)、緑野クリニック公式サイト(midorino.com/dialysis/)を参考に作成しています。

本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断・治療・助言に代わるものではありません。気になる症状や治療方針については、必ず医師の診察をお受けください。
記載内容は2026年7月時点の情報です。