予防接種は「子どもの頃に済ませるもの」と...

2026/09/26

大人の予防接種ガイド|肺炎球菌・帯状疱疹・MR(風疹)を坂東市で【緑野クリニック】

予防接種は「子どもの頃に済ませるもの」と考えられがちですが、大人になってから、あるいは年齢を重ねてから検討すべきワクチンがいくつもあります。
肺炎球菌や帯状疱疹のように加齢とともにリスクが上がる病気に備えるもの、妊娠前に確認しておきたい風疹のように、ライフステージに合わせて考えるものです。
緑野クリニックは坂東市にある内科・小児科・透析科併設のクリニックで、肺炎球菌(PCV20)・帯状疱疹・麻疹風疹混合(MR)など大人向けの主なワクチンを院内に常備し、完全無予約制で診療時間内に接種いただけます。
本記事では、大人に予防接種が必要な理由、年代・状況別に検討したいワクチン、当院での受け方、副反応と注意点、よくあるご質問までをまとめました。

坂東市の当院で受けられる大人の予防接種(肺炎球菌・帯状疱疹・MR)のイメージ

大人にも予防接種が必要な理由

子どもの頃に受けたワクチンの効果は、種類によっては年月とともに弱まります。
また、加齢や基礎疾患によって免疫の働きが低下すると、若い頃には軽く済んだ感染症が重症化しやすくなります。
肺炎球菌による肺炎や、帯状疱疹とその後に残る神経痛は、その代表例です。

大人の予防接種には、法律で対象者が定められた定期接種と、希望者が受ける任意接種があります。
定期接種は高齢者のインフルエンザ・肺炎球菌・新型コロナ・帯状疱疹などで、対象年齢や自己負担額は自治体ごとに定められています。
任意接種は原則として自費ですが、感染したときの重症化リスクや、周囲の人への影響を考えると、接種の価値が高いものが少なくありません。

糖尿病・慢性腎臓病・心疾患・呼吸器疾患などの基礎疾患をお持ちの方は、感染症にかかると持病が悪化しやすいため、年齢にかかわらず予防接種を検討する意味があります。
当院で坂東市の糖尿病治療をはじめとする生活習慣病の経過観察を続けている方には、診察の際にあわせてご案内しています。

50歳以上で検討したいワクチン

50代以降は、肺炎球菌と帯状疱疹のワクチンが検討の中心になります。
あわせて、毎年の季節性ワクチン(インフルエンザ・新型コロナ)も定期接種の対象になる年代です。

ワクチン 主な対象 接種回数 公費(定期接種)
肺炎球菌(PCV20) 65歳以上、基礎疾患のある方 種類により異なる 65歳の方など(自治体案内)
帯状疱疹(シングリックス) 50歳以上 2回(1回目の2ヶ月後に2回目) 65歳の方など(2025年4月〜・経過措置あり)
インフルエンザ 全年齢(特に65歳以上・基礎疾患のある方) 1回(13歳以上) 65歳以上、60〜64歳の一部
新型コロナ 全年齢(特に65歳以上・基礎疾患のある方) 秋冬に1回(定期接種の場合) 65歳以上、60〜64歳の一部

肺炎球菌ワクチン(PCV20)

肺炎球菌は、高齢者の肺炎の主な原因のひとつです。
肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌による肺炎や重い感染症のリスクを下げることを目的に接種します。
高齢者の肺炎球菌ワクチンは、65歳の方などを対象に定期接種が行われており、定期接種で使用できるワクチンの種類や自己負担額は、お住まいの自治体の案内でご確認ください(厚生労働省)。

当院では、プレベナー(PCV20)を院内に常備しています※1。
過去に肺炎球菌ワクチンを接種したことがある方は、接種した時期と種類によって次の接種の考え方が変わりますので、問診時にお伝えください。

帯状疱疹ワクチン(シングリックス)

帯状疱疹は、過去にかかった水ぼうそうのウイルスが体内に潜伏し、加齢や疲労などで再び活動して発症する病気です。
50歳以上で発症リスクが上がり、皮膚症状が治まった後も神経痛が長く残ることがあります。

当院ではシングリックスを院内に常備しています※1。
接種対象は50歳以上の方で、1回目の2ヶ月後に2回目を接種する2回接種です。
2025年4月からは、65歳の方などを対象に帯状疱疹ワクチンの定期接種が始まりました(厚生労働省)。
対象年齢には経過措置があり、自己負担額も自治体によって異なるため、お住まいの自治体の案内でご確認ください。
帯状疱疹そのものの解説と接種スケジュールは、坂東市で帯状疱疹ワクチンを接種(50歳以上の方へ)で詳しくまとめています。

季節性ワクチン(インフルエンザ・新型コロナ)

インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンは、毎年秋冬に接種する季節性のワクチンです。
65歳以上の方などは定期接種の対象で、当院では季節性ワクチンを院内に常備しています。
2つを同じ日に受ける考え方や当院での流れは、インフルエンザと新型コロナワクチンの同時接種で解説しています。

妊娠を希望する方とご家族に:MR(麻疹風疹混合)

風疹は、妊娠初期の女性が感染すると、赤ちゃんに先天性風疹症候群(難聴・心疾患・白内障など)が起こるおそれがある病気です。
妊娠中は風疹のワクチンを接種できないため、妊娠を希望する段階で免疫の有無を確認し、必要なら接種を済ませておくことが勧められています(厚生労働省)。

風疹の予防にはMR(麻疹風疹混合)ワクチンを使用します。
MRワクチンは生ワクチンのため、妊娠している方は接種できません(添付文書)。
また、接種後は約2ヶ月間、妊娠を避ける必要があります(添付文書)。
妊娠を計画している方は、時期を逆算して早めにご相談ください。

風疹の免疫は、妊娠を希望する女性本人だけでなく、パートナーや同居のご家族にも関わります。
周囲の方が風疹にかかると、妊娠中の女性にうつすおそれがあるためです。
当院はMR(麻疹風疹混合)ワクチンを院内に常備しており※1、内科・小児科併設のためご夫婦・ご家族でのご来院にも対応しています。
家族で同じ日に受診する流れは、家族で通える坂東市の内科+小児科併設でまとめています。

ご自身に風疹の免疫があるかどうか分からない方は、母子手帳などで過去の接種歴を確認のうえ、診察時にご相談ください。

そのほか状況に応じて検討するワクチン

年齢に加えて、職業や生活環境によって検討したいワクチンがあります。

  • B型肝炎ワクチン:医療・介護など血液に触れる機会のある職種の方、家族にB型肝炎の方がいる場合などに検討します。当院では成人の方にも対応しています
  • 水痘(水ぼうそう)・おたふくワクチン:かかったことがなく、接種歴もない成人の方は任意接種の対象になります
  • HPVワクチン(シルガード9):定期接種の対象年齢はお住まいの自治体の案内でご確認ください。対象年齢以外の方の接種については診察時にご相談ください
  • 渡航・職業上必要なワクチン:院内に常備していないワクチンも、取り寄せで対応できるものがあります。渡航の予定がある方は、出発までの期間に余裕をもってお電話でご相談ください

いずれも、これまでの接種歴・既往歴・現在の体調をふまえて医師が接種の可否と順序を判断します。

当院での接種の流れと費用の考え方

当院は肺炎球菌(PCV20)・帯状疱疹(シングリックス)・MR・B型肝炎・水痘・おたふく・HPV(シルガード9)など15種類以上のワクチンを院内に常備し、季節性ワクチン(インフルエンザ・新型コロナ)も院内に常備しています※1。
取り扱いワクチンの全体像は、坂東市で受けられる予防接種ガイドでご確認いただけます。

接種の流れ

当院は完全無予約制で、電話予約は不要です。
診療時間内に直接お越しください。ご心配な点があればご相談ください。

  1. 診療時間内に当院へ直接お越しください
  2. 受付で、希望するワクチンをお伝えください
  3. 問診票へご記入いただきます
  4. 医師が体調・既往歴・接種歴を確認し、接種します
  5. 接種後は院内で15分前後の経過観察をお願いしています

平均待ち時間は15分程度です。
診療時間は月・火・水・金が9:00〜12:00と15:00〜18:00、木・土が9:00〜12:00で、日曜は休診(祝日は通常診療)です。
坂東インターチェンジから車で5分、県道20号線沿線で、駐車場があります。

持ち物

  • マイナンバーカード
  • 定期接種の対象の方は、自治体から届いた接種券・予診票
  • お薬手帳(お持ちの方)
  • 母子手帳など、過去の接種歴が分かるもの(お持ちの方)

費用の考え方

定期接種の対象となる方は、ワクチンの種類や自治体によって、無料のものと、一部補助で自己負担が軽減されるものがあります。
任意接種(自費)の費用は、ワクチンの種類によって異なりますので、来院時または当院までお電話でお問い合わせください(0297-30-3311)。
お支払いは現金のほか、各種クレジットカード・交通系IC・WAON・QUICPayに対応しています。

副反応と注意点

予防接種では、接種部位の痛み・腫れ・赤みなどの局所反応や、発熱・倦怠感などの全身反応が出ることがあります。
多くは数日で軽快しますが、症状が強い場合や長引く場合はご連絡ください。

ワクチンごとの主な注意点は次のとおりです。

  • シングリックス:接種部位の痛みのほか、倦怠感・発熱・筋肉痛・頭痛などの全身反応が比較的出やすいと報告されています。予定が立て込んでいない時期の接種をご検討ください
  • MR・水痘・おたふく(生ワクチン):妊娠中の方、免疫の働きが強く低下している方は接種できません。MRは接種後約2ヶ月間の避妊が必要です(添付文書)
  • 肺炎球菌:過去の接種歴によって次の接種の考え方が変わります

明らかな発熱がある、体調がすぐれない場合は接種を延期します。
過去にワクチンでアレルギー反応が出たことがある方、免疫を抑える治療を受けている方は、問診時に必ずお伝えください。
重い副反応(アナフィラキシーなど)はまれですが、接種直後に起こることが多いため、院内での経過観察をお願いしています。

よくあるご質問

Q1. 肺炎球菌ワクチンは何歳から受けられますか?

高齢者の定期接種は65歳の方などが対象です。
基礎疾患のある方は年齢にかかわらず検討の対象になります。
過去の接種歴によって考え方が変わるため、問診時にお伝えください。

Q2. 帯状疱疹ワクチンは2回受ける必要がありますか?

当院で扱うシングリックスは2回接種です。
1回目の2ヶ月後に2回目を接種します。
2回目まで受けることで、ワクチン本来の効果が見込まれます。

Q3. 風疹の免疫があるか分かりません。

母子手帳などで過去の接種歴を確認できる場合は、お持ちください。
接種歴が不明な方や、免疫の有無を確かめたい方は、診察時にご相談ください。
妊娠を計画している方は、接種後の避妊期間を考えて早めのご相談をお願いします。

Q4. 複数のワクチンを同じ日に受けられますか?

組み合わせによって可否や空けるべき間隔が異なります。
接種歴と体調を確認のうえ、医師が判断します。
希望するワクチンを受付でまとめてお伝えください。

Q5. 費用はいくらですか?

定期接種の対象の方は、自治体の補助により無料または一部負担となります。
任意接種(自費)の費用はワクチンの種類によって異なりますので、来院時または当院までお電話でお問い合わせください。

まとめ

大人の予防接種は、年齢とともにリスクが上がる病気に備えるもの(肺炎球菌・帯状疱疹)、毎年の季節性ワクチン(インフルエンザ・新型コロナ)、妊娠前に確認しておきたいもの(MR)に大きく分けられます。
当院はこれらの主なワクチンを院内に常備し、完全無予約制で診療時間内に接種いただけます※1。
接種歴や体調に応じた順序と時期は医師が問診で判断しますので、まずはお気軽にご相談ください(0297-30-3311)。

※1 出典:緑野クリニック公式サイト「予防接種」ページ(https://midorino.com/vaccine/)。


監修・免責

監修:緑野クリニック 院長 土谷良樹
東京大学医学部卒業後、地域の中核的な医療機関で24年にわたって、地域とともに診療。

本記事は、厚生労働省の高齢者の肺炎球菌・帯状疱疹・風疹に関する公開情報、各ワクチンの添付文書、および緑野クリニック公式サイト(midorino.com/vaccine/)の公開情報を参考に作成しています。

本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、接種は医師の問診・判断のもと実施します。
記載内容は2026年9月時点の情報です。