夜中に急に咳き込んで苦しそうにしている、...

2026/10/19

子どもの冬の感染症(RSウイルス・溶連菌・胃腸炎)|受診の目安【緑野クリニック】

夜中に急に咳き込んで苦しそうにしている、園で溶連菌が流行っていると連絡があった、嘔吐が止まらず水も飲めない──冬になると、お子さまの体調をめぐるこうした場面が一気に増えます。
冬に流行する子どもの感染症は、症状の出方や注意すべきポイント、登園できるようになる目安がそれぞれ異なります。
緑野クリニックは坂東市にある内科・小児科・透析科併設のクリニックで、完全無予約制のため、急な発熱でも予約なしで診療時間内にそのままご受診いただけます。
本記事では、冬に流行しやすい子どもの感染症、それぞれの特徴、受診を急ぐサイン、家庭でのケア、当院での対応、よくあるご質問までをまとめました。

冬に流行する子どもの感染症と小児科併設の当院で受診するイメージ

冬に流行しやすい子どもの感染症

秋から冬にかけて、保育園・幼稚園・学校で流行しやすい感染症を整理します。
いずれも子どもによくある病気ですが、月齢や体調によっては重症化することがあります。

感染症 主な症状 特徴
RSウイルス感染症 鼻水・咳・発熱。乳児では呼吸がゼーゼーする、哺乳量が減る 乳幼児の細気管支炎・肺炎の主な原因。月齢の低い赤ちゃんは注意
溶連菌感染症 発熱・のどの強い痛み・発疹・舌の赤み。咳や鼻水は少ない 抗菌薬で治療。処方された日数を飲み切る
感染性胃腸炎(ノロ・ロタ) 嘔吐・下痢・発熱・腹痛 脱水に注意。家族への感染が広がりやすい
インフルエンザ 突然の高熱・関節痛・強いだるさ 出席停止の期間が法律で定められている

インフルエンザと風邪の見分け方や大人も含めた受診の目安は、風邪とインフルエンザの見分け方で詳しく解説しています。
ここからは、RSウイルス・溶連菌・胃腸炎の3つについて、それぞれの特徴を見ていきます。

RSウイルス感染症

RSウイルスは、乳幼児の細気管支炎や肺炎の主な原因となるウイルスで、2歳までにほとんどの子どもが一度は感染するとされています(厚生労働省)。
年長の子どもや大人では鼻風邪程度で済むことが多い一方、月齢の低い赤ちゃんでは気管支の細い部分に炎症が広がり、呼吸が苦しくなることがあります。

RSウイルスに対する特効薬はなく、治療は症状を和らげる対症療法が中心です。
そのため、家庭での観察が重要になります。
次のような様子が見られたら、早めに受診してください。

  • 呼吸のたびにゼーゼー・ヒューヒューと音がする
  • 呼吸が速い、肩で息をしている、小鼻がふくらむ
  • 母乳やミルクを飲む量が明らかに減った
  • 顔色や唇の色が悪い

生後間もない赤ちゃんや早産で生まれた赤ちゃんは重症化しやすいとされています。
上のお子さまが園から持ち帰った風邪が赤ちゃんにうつることも多いため、家庭内での手洗いと、症状のある家族との接触を減らす工夫が予防につながります。

溶連菌感染症

溶連菌(A群溶血性レンサ球菌)による咽頭炎は、発熱とのどの強い痛みが特徴で、体や手足の発疹、舌が赤くぶつぶつした状態になることもあります。
風邪と違って咳や鼻水が目立たないことが多く、「のどが痛くて食べられない」「熱が高い」という訴えで受診につながることが多い病気です。

溶連菌は細菌による感染症のため、抗菌薬で治療します。
飲み始めると1〜2日で熱やのどの痛みは楽になりますが、処方された日数を最後まで飲み切ることが重要です。
途中でやめると、再発や合併症につながるおそれがあります。

登校・登園の目安については、文部科学省の「学校において予防すべき感染症の解説」で、適正な抗菌薬による治療を開始してから24時間を経過し、全身状態がよければ登校可能とされています。
実際の判断は、お子さまの状態を診たうえで医師が行います。

感染性胃腸炎(ノロウイルス・ロタウイルス)

冬の感染性胃腸炎の多くはノロウイルスやロタウイルスによるもので、突然の嘔吐、下痢、発熱、腹痛が主な症状です。
ウイルスに直接効く薬はなく、治療の中心は脱水を防ぐことです。

嘔吐が続いているときは、無理に飲ませると再び吐いてしまいます。
吐き気が少し落ち着いたら、経口補水液などを小さじ1杯程度から、5〜10分おきに少量ずつ与えてください。
飲めるようになったら少しずつ量を増やし、食事は消化のよいものから再開します。

家族への感染を防ぐには、吐物や便の処理が重要です。
処理の際は使い捨ての手袋とマスクを着け、汚れた場所は次亜塩素酸ナトリウム(家庭用の塩素系漂白剤を薄めたもの)で消毒します(厚生労働省)。
アルコール消毒だけでは効果が不十分とされているため、処理後の手洗いを丁寧に行ってください。

登園の目安は法律で日数が定められておらず、嘔吐・下痢が治まり、食事がとれて全身状態がよいことを医師が確認して判断します。
ロタウイルスには定期接種のワクチンがあり、乳児期に接種します。
接種時期は子どもの定期予防接種(坂東市の小児ワクチンスケジュール)でご確認ください。

受診を急ぐサイン

どの感染症でも、次のような様子があるときは、時間帯にかかわらず早急に受診してください。

  • 呼吸が速い、苦しそう、肋骨の間や鎖骨の上がへこむ呼吸をしている
  • 顔色や唇の色が悪い
  • 水分がほとんどとれない、半日以上おしっこが出ない、唇や口の中が乾いている
  • ぐったりして呼びかけへの反応が鈍い、視線が合わない
  • けいれんを起こした
  • 生後3ヶ月未満の赤ちゃんに38℃以上の発熱がある
  • 嘔吐を繰り返して止まらない、便に血が混じる

熱の高さそのものより、呼吸・水分・意識の3点が判断の軸になります。
「いつもと様子が違う」という保護者の方の感覚も重要なサインですので、迷ったときはご相談ください。

家庭でのケア

基本は、水分補給と休養、そして室内の環境づくりです。
発熱や下痢のときは体から水分が失われやすいため、経口補水液・麦茶・薄めたジュースなどを少量ずつこまめに与えてください。
食事は食べられるものを食べられる量で構いません。

部屋は暖めすぎず、加湿して空気の乾燥を防ぎます。
咳が出るときは、上半身を少し高くして寝かせると楽になることがあります。

解熱剤は、お子さまの年齢や病気によって使えるものと避けるべきものがあります。
家にある薬や市販薬を自己判断で使わず、医師または薬剤師にご相談ください。
解熱剤は熱を一時的に下げて楽にするもので、病気そのものを治す薬ではないことも知っておいてください。

きょうだいがいるご家庭では、症状のある子と食器・タオルを分け、看病した後は手洗いを徹底することで、家庭内での広がりを抑えられます。

当院での対応

当院は内科・小児科併設のクリニックで、内科の一般診療の全体像は坂東市の内科クリニックをお探しの方へ(当院の総合診療)でご確認いただけます。
完全無予約制のため、急な発熱時も予約は不要です※1。
診療時間内にそのままお越しください。平均待ち時間は15分程度です。

受診時は、いつから、どのような症状が、どの順番で出たかを伺い、園や学校での流行の有無、これまでの経過をふまえて、必要に応じて検査や治療を医師が判断します。
持ち物は、マイナンバーカード、母子手帳、お薬手帳(お持ちの方)です。
園や学校に提出する書類が必要な場合は、診察時にお申し出ください。

診療時間は月・火・水・金が9:00〜12:00と15:00〜18:00、木・土が9:00〜12:00で、日曜は休診(祝日は通常診療)です。
土曜日の午後14:00〜15:00は乳児健診・予防接種専用の時間帯のため、体調不良での受診は土曜の午前中にお越しください。

お子さまが体調を崩すと、看病している保護者の方にうつることも少なくありません。
当院は内科・小児科併設のため、ご家族で同じ日にまとめて受診いただけます。
家族で受診する流れは、家族で通える坂東市の内科+小児科併設でまとめています。

よくあるご質問

Q1. 熱は高いのに元気があります。様子を見てもよいですか?

水分がとれていて、機嫌がよく眠れているようであれば、翌日の診療時間内の受診で構わないことが多いです。
呼吸が苦しそう、水分がとれない、ぐったりしている場合は、時間帯にかかわらず受診してください。

Q2. 何日休ませればよいですか?

インフルエンザは発症後5日を経過し、かつ解熱後2日(幼児は3日)まで出席停止と定められています。
溶連菌は抗菌薬の治療開始後24時間を経て全身状態がよければ登校可能とされ、RSウイルスや胃腸炎は症状が治まり全身状態がよいことを医師が確認して判断します。

Q3. きょうだいにうつさないためには?

手洗いの徹底、食器やタオルの共用を避けること、吐物や便の適切な処理が基本です。
インフルエンザについては、流行前のワクチン接種が重症化の予防につながります。
接種の流れはインフルエンザ予防接種の当院での当日接種でご確認ください。

Q4. 登園の目安を教えてください。

法律で日数が定められているのはインフルエンザなど一部の感染症で、それ以外は症状の回復と全身状態をもとに医師が判断します。
園によって独自の基準がある場合もありますので、園の方針もあわせてご確認ください。

Q5. 夜間に症状が悪化したらどうすればよいですか?

呼吸が苦しそう、水分がとれない、ぐったりしている、けいれんを起こしたなどの場合は、時間帯にかかわらず救急の受診をご検討ください。
そうした症状がなければ、翌日の診療時間内にご受診ください。

まとめ

冬に流行するRSウイルス・溶連菌・感染性胃腸炎・インフルエンザは、それぞれ症状の特徴と注意点が異なりますが、受診を急ぐ判断の軸は「呼吸・水分・意識」の3点で共通しています。
家庭では水分補給と休養、手洗いと吐物の処理を徹底し、迷ったときは早めにご相談ください。
当院は内科・小児科併設で、急な発熱でも予約なしで診療時間内にそのままご受診いただけます※1。
ご不明な点やご相談は、当院までお気軽にお問い合わせください(0297-30-3311)。

※1 出典:緑野クリニック公式サイト「よくある質問」ページ(https://midorino.com/faq/)に基づく(完全無予約制・急な発熱時も予約不要)。


監修・免責

監修:緑野クリニック 院長 土谷良樹
東京大学医学部卒業後、地域の中核的な医療機関で24年にわたって、地域とともに診療。

本記事は、厚生労働省のRSウイルス感染症・感染性胃腸炎・インフルエンザに関する公開情報、文部科学省「学校において予防すべき感染症の解説」、学校保健安全法施行規則、および緑野クリニック公式サイト(midorino.com/faq/)の公開情報を参考に作成しています。

本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断・治療・助言に代わるものではありません。気になる症状や治療方針については、必ず医師の診察をお受けください。
記載内容は2026年10月時点の情報です。