2026/10/19
冬に血圧が上がる理由と対策|坂東市の内科での高血圧管理【緑野クリニック】
同じ人でも、血圧は夏より冬のほうが高くなる傾向があります。
秋の健診では問題なかったのに、年が明けて測ると上がっている──そんな経験は珍しくありません。
理由は、寒さで血管が縮むことと、冬の生活そのものにあります。
緑野クリニックは坂東市にある内科・小児科・透析科併設のクリニックで、高血圧・糖尿病・脂質異常症を内科でまとめて管理し、完全無予約制で診療時間内にそのままご相談いただけます。
本記事では、冬に血圧が上がる理由、入浴時の注意点、家庭血圧の測り方、冬の生活で気をつけること、薬を飲んでいる方への注意、当院での高血圧管理、よくあるご質問までをまとめました。

冬に血圧が上がる理由
血圧には季節による変動があり、冬に高く夏に低くなる傾向があることは、日本高血圧学会の高血圧治療ガイドラインでも触れられています。
最大の要因は寒さです。
体は冷えると体温を逃がさないように血管を収縮させ、血液が細くなった血管を通ることで血圧が上がります。
寒い屋外に出たとき、冷えたトイレや脱衣所に入ったときに血圧が急に上がるのはこのためです。
生活の変化も影響します。
鍋料理・漬物・汁物など塩分の多い食事が増える、寒くて運動量が減る、年末年始に体重が増える、飲酒の機会が増える──いずれも血圧を押し上げる方向に働きます。
寒さと生活習慣の両方が重なることで、冬は一年のうちで血圧が最も高くなりやすい季節になります。
とくに注意したいのが朝の血圧です。
起床時は体を活動モードに切り替えるために血圧が上がりやすく、冬はそこに冷えた寝室や廊下の寒さが加わります。
朝の血圧だけが高い状態が続くこともあるため、冬は朝の測定を欠かさないことが管理の要点になります。
すでに高血圧の治療を受けている方では、夏にはよく下がっていた血圧が冬に目標を上回ることがあります。
健診で「血圧がやや高め」と言われた方も、冬に測ると基準を超えていることがあるため、季節をまたいで血圧の動きを把握しておくことが管理の出発点になります。
冬に注意したい入浴時の事故(ヒートショック)
冬の血圧で特に注意したいのが入浴です。
暖かい部屋から寒い脱衣所へ移動して血圧が上がり、熱い湯につかって血管が広がり急に下がる──この短時間の乱高下は「ヒートショック」と呼ばれ、入浴中の事故につながることがあります。
高齢の方や高血圧の方はとくに影響を受けやすいとされています。
消費者庁は、入浴時の事故を防ぐために次のような点を呼びかけています。
- 入浴前に脱衣所と浴室を暖めておく
- 湯温は41度以下、湯につかる時間は10分までを目安にする
- 浴槽から急に立ち上がらない
- 食後すぐや、飲酒後の入浴は避ける
- 同居する家族が入浴前に声をかけ、入浴中の様子に気を配る
「熱い湯に長くつかるのが習慣」という方ほど、冬は見直しの機会です。
湯温と時間を少し控えめにするだけでも、血圧の急な変動を抑えることにつながります。
家庭血圧を測って冬の変化をつかむ
冬の血圧を管理するうえで最も役に立つのが、ご自宅での血圧測定(家庭血圧)です。
診察室で測る血圧は、緊張や来院時の状況で高めに出ることがあります。
一方、毎日の家庭血圧は、季節の変化や薬の効き方を落ち着いた条件で反映するため、日本高血圧学会のガイドラインでも家庭血圧に基づく管理が重視されています。
測り方の基本は次のとおりです(日本高血圧学会 高血圧治療ガイドライン)。
- 朝:起床後1時間以内、排尿を済ませ、朝食や薬を飲む前に測る
- 晩:就寝前に測る
- いすに座って1〜2分安静にしてから、上腕(ひじの上)で測るタイプの血圧計を使う
- 1回の機会に2回測り、その平均を記録する
家庭血圧では、上の血圧(収縮期)が135mmHg以上、または下の血圧(拡張期)が85mmHg以上が高血圧の目安とされています(診察室血圧では140/90mmHg以上)。
冬に入ってから朝の血圧がこの目安を続けて上回るようであれば、生活の見直しだけでなく受診をご検討ください。
測定の際は、カフ(腕に巻く部分)を素肌かごく薄い衣類の上に巻き、カフの位置が心臓と同じ高さになるようにします。
測る直前の運動・入浴・喫煙・カフェインは血圧に影響するため避け、会話をせずに測ってください。
同じ条件で測り続けることで、日ごとの数値より「冬に入ってからの傾向」が見えてきます。
記録は、血圧手帳やスマートフォンのメモなど、続けやすい方法で構いません。
診察の際にお持ちいただくと、季節の変動を含めて治療方針を判断する材料になります。
冬の生活で気をつけること
冬の血圧対策は、寒さを避ける工夫と、食事・運動・飲酒の見直しの組み合わせです。
寒さを避ける
早朝の外出や、夜間にトイレへ立つときは、上着やカーディガンを一枚はおるだけでも血圧の急上昇を和らげます。
脱衣所やトイレなど、暖房の届きにくい場所を暖めておくことも有効です。
新聞を取りに出る、ゴミ出しをするといった短時間の外出でも、冬は防寒を意識してください。
減塩を続ける
日本高血圧学会のガイドラインでは、食塩摂取量の目標を1日6g未満としています。
冬は鍋のつゆ・漬物・汁物・鍋の締めの雑炊など、塩分をとりやすい場面が増えます。
汁は残す、漬物は小皿に一度だけ、味付けは香辛料や酸味で補う、といった工夫で塩分を抑えられます。
脂質や体重の管理とあわせた食事の考え方は、脂質異常症(高脂血症)の治療でも解説しています。
運動・飲酒・睡眠
寒い日は屋外の運動を無理に続けず、室内での体操やストレッチ、買い物のついでに歩く距離を増やすなど、続けられる形に切り替えてください。
飲酒は血圧を上げる要因になるため、年末年始も量と頻度を控えめに保つことが基本です。
睡眠不足も血圧に影響しますので、夜更かしが続く時期は生活のリズムを整えるよう意識してください。
朝は目が覚めてすぐに起き上がらず、布団の中で手足を動かしてから体を起こすと、起床時の血圧の急上昇を和らげられます。
薬を飲んでいる方へ:自己判断で増減しない
高血圧の薬を飲んでいる方で、冬に血圧が上がったからといって自己判断で薬を増やしたり、逆に夏に下がったからと自己判断でやめたりすることは避けてください。
薬の種類や量は、家庭血圧の記録・年齢・他の病気の有無をふまえて医師が調整します。
冬に朝の血圧が目標を続けて上回る場合は、薬の内容や飲むタイミングを見直す余地があります。
反対に、春から夏にかけて血圧が下がりすぎ、ふらつきやめまいが出る場合も調整の対象です。
いずれの場合も、まず家庭血圧の記録を持って診察にお越しください。
薬を自己判断で中断すると、血圧が再び上がり、心臓や腎臓、脳の血管への負担が戻ります。
「調子がよいから」「冬だから」という理由で服薬を変える前に、必ず医師にご相談ください。
当院での高血圧管理
当院では、高血圧・糖尿病・脂質異常症の生活習慣病を内科でまとめて管理しています※1。
高血圧の治療の全体像は坂東市で高血圧治療(内科併設クリニックでの長期管理)で解説しています。
診察では、家庭血圧の記録を確認しながら、季節の変動を含めて治療方針を判断します。
高血圧は糖尿病や脂質異常症と併存することが多く、当院では坂東市の糖尿病治療と同じ診療体制で、3つの疾患をあわせて経過観察します。
血液検査が必要な場合は、採血から結果説明まで当院で対応します。
血圧が高い状態が続くと、腎臓の機能にも影響します。
当院は透析科を併設しているため、腎機能の変化を長期的にフォローし、必要な段階で腎臓病としての評価につなげられる体制です。
腎機能の考え方は慢性腎臓病(CKD)の早期発見と進行抑制でまとめています。
当院は完全無予約制で、平均待ち時間は15分程度です。
診療時間内に直接お越しください。
受診の際は、マイナンバーカード、お薬手帳、家庭血圧の記録、健診の結果票(お持ちの方)をお持ちください。
坂東インターチェンジから車で5分、県道20号線沿線で、駐車場があります。
よくあるご質問
Q1. 冬だけ血圧が高いのは高血圧ですか?
冬に一時的に上がる場合でも、家庭血圧が135/85mmHg以上を続けて上回るなら、高血圧として管理を検討する状態です。
季節をまたいだ記録をお持ちいただければ、医師が判断します。
Q2. 家庭血圧はいつ測ればよいですか?
朝は起床後1時間以内、排尿後、朝食と薬の前に、晩は就寝前に測ります。
座って1〜2分安静にしてから、1回の機会に2回測って平均を記録してください。
Q3. 薬を飲んでいれば、熱いお風呂に入っても大丈夫ですか?
薬を飲んでいても、入浴時の急な血圧変動は起こります。
脱衣所と浴室を暖め、湯温41度以下・10分までを目安に、食後すぐや飲酒後の入浴は避けてください。
Q4. 血圧が高い日は運動を控えたほうがよいですか?
いつもより明らかに高い日や、頭痛・胸の違和感がある日は無理をしないでください。
普段の運動の強さや続け方は、血圧の記録をもとに医師にご相談ください。
Q5. 健診で血圧が高いと言われました。
まずは家庭血圧を1〜2週間記録し、結果票とあわせてお持ちください。
再検査の流れは健診で再検査と言われたらでまとめています。
まとめ
冬に血圧が上がるのは、寒さによる血管の収縮と、塩分・運動不足・飲酒といった冬の生活の変化が重なるためです。
家庭血圧を朝晩測って記録すること、入浴時の温度差に気をつけること、減塩と服薬を続けることが冬の対策の柱になります。
当院は高血圧・糖尿病・脂質異常症を内科でまとめて管理し、完全無予約制で診療時間内にそのままご相談いただけます※1。
血圧の記録をお持ちのうえ、お気軽にお越しください(0297-30-3311)。
※1 出典:緑野クリニック公式サイト「診療内容」ページ(https://midorino.com/details/)。
監修・免責
監修:緑野クリニック 院長 土谷良樹
東京大学医学部卒業後、地域の中核的な医療機関で24年にわたって、地域とともに診療。
本記事は、日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン」、消費者庁の入浴時の事故防止に関する公開情報、および緑野クリニック公式サイト(midorino.com/details/)の公開情報を参考に作成しています。
本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断・治療・助言に代わるものではありません。気になる症状や治療方針については、必ず医師の診察をお受けください。
記載内容は2026年10月時点の情報です。